子どもが突然学校に行きたくないと言い出した。
学校に行く時間になると、腹痛を訴えている。
「学校が怖い」と泣いて行くのを嫌がる。
などなど、
学校や園に行き渋りだした子どもを目の当たりにすると
「どうしよう!!」
と、ママも不安になったり、プチパニックに陥ります。
そして、
「なんで学校に行けないの?」
と学校に行けない理由・原因を探ろうとします。
私もそうでした。
学校に行けない理由を探っていると、子どもが弱っていく
「なぜ学校に行けないんだろう?」
「どうしたら学校に行けるんだろう?」
と私も試行錯誤している時期がありました。
ですが、その原因探しをしている間に、子どもはどんどん疲弊していったのです。
「学校に行きたくないと言うから、その通りにしているのに、なんでより悪い状況になるの?!」
と私はさらにパニックです。
「早く原因を突き止めて、なんとかしないと!」
と焦るばかり。
学校に改善策を掛け合ったり、
子どもを病院やカウンセリングに連れていこうとしたり、
学校じゃなくてもいいからと他の居場所を探してみたり、、、。
大忙しでした。。。
エネルギー切れ状態
もちろん、深刻ないじめなど、子どもが明確な原因を言う場合もあります。
そうした場合はすぐ対応すべきだと思います。
ここで言っているのは、
子どもが自分の状態をあまり把握できていない状態だったり、(身体症状が出ているなど)
原因とみられることを口にしていても、それ自体を取り除くことに積極的でない場合のことです。
こんな時は、子どもの頭(思考・mind)と心(本音・spirit)がかけ離れているサインです。
この状態で物事を判断するのはかなり難しいです。
たとえば、
あなたがへとへとに疲れ切って帰宅したあとに、晩御飯やお風呂や洗濯物などやらねばならない家事がたまっているときを想像してみてください。
「私は本当にそれをやりたいのか?」と考えたり、「なぜやりたくないのか?どうしたらやりたくなるのか?」などと考えたりすることもなく、
とりあえずバタンキューするしかないくらいへとへとな状態です。
「とりあえず休ませて。」というのが本音ではないでしょうか?
「やらなきゃならない!」という一心で必死に取り組んだこともあるでしょう。
本音では「へとへとに疲れたから、家事は一切やりたくない!」と感じていたとしても、
「疲れを感じていてもしょうがない!やらなきゃしかたない!」という思いが優勢で、
もはややりたくないと感じていることすらなかったことにしてしまいます。
「~せねばならない。」という言葉のパワーは強いですよね。
このような状態が一定期間続き、あるときエネルギーが切れた状態になることがあります。
そんなギリギリの状態で「学校に行きたくない」「行けない」と子どもが言っているのだとしたら、
どんな言葉が子どもを救うと思いますか?
正論は要らない
今、子どもがどんな状態にいるのか?
それを把握せずに、子どもにポンポン言葉を投げかけることは危険です。
誰かがあなたに、本音や弱音を告白しているときに絶対に言ってはいけないことがある。
それは、正論です。
(引用元:「ふりまわされない。小池一夫の心をラクにする300の言葉」小池一夫)
「学校に行かない。」
「学校に行けない。」
それは子どもの「今とてもしんどいよ。」という本音や弱音を告白しているのではないでしょうか?
子どもは親に、行けない原因を取り除くことを求めているわけではなく、とにかく休ませてくれと求めているんだとしたら?
親が今優先すべきことは何でしょうか?
子どもが学校に行かない原因を探ること?
子どもがエネルギーを取り戻すこと?
今のエネルギーのない子どもに理想通りの行動を要求することは、
さらに子どものエネルギーを奪うことにつながることがわかりますね。
そして、子どものしんどさを心から受け入れるためには、親自身が自らのしんどさを受け入れる必要があるんです。
このことについてはまた別の記事でお伝えします。
まとめ
学校に行けなくなった子どもに対して、
行けない原因を探ることも重要な場合もありますが、
まずは子ども自身のエネルギーがどのくらいなのかを把握することが先です。
もし、子どものエネルギーがなくなって弱っているのならば、正論をふりかざすのではなく、
とにかく休みたいという子どもの気持ちを心から受け入れる態勢を整えることが必要です。
心から受け入れる態勢を整えるためには、
親自身が自らに向き合う覚悟も必要でした。
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