子どもを信じたいけど、どうしたら信じられるようになれるのかわからないママへ。
この記事を最後まで読んでいただくと、子どもとの信頼関係を作るコツがわかります。
子どもをどうしても信じられなかった
6年前、ゲーム動画三昧・昼夜逆転の生活になっていく子どもの姿を見て、「親が子どもを信頼することが大事って頭ではわかっているけど、どうしてもできないよ…」と私は感じていました。
今も言ってみれば、ゲーム動画三昧・昼夜逆転生活はそれほど変わっていないのに
子どものことを信じられるようになってきたのはなぜか?ということを今日は書きます。
私が子どもを信じられるようになったのは
人間はネガティブなことを共有できる人を信頼するものだ
ということを知ったからです。
私のせいなのか…?
実際に今朝起きた出来事を書きます。
今朝、まだ寝ていた息子に声をかけたところ、
「寝付けずに、ほとんど寝れなかった。頭痛い…」と起きにくそうにしていました。
「休むのかな?」とも思いましたが、
その後息子はなんとか起きてきて、時間通りに家を出たのです。
家から駅までは、私が車で送っているのですが、
息子は車の中でも頭を抱えて調子悪そうにしていました
(調子が良さそうな朝はあまりないのですが…)
そして、駅に着いて車を出る前に
「寝れなかったのは、(母が)エアコンの設定を変えたせいや。暑くて寝れんかった」
と息子が言いました。
私は、(おっと!そう来たか!)と思いつつ、
「そうなんや。」
と応えて
「行ってらっしゃい!」
と送り出しました。
実は、昨夜、息子の部屋のエアコンの温度が23.5℃に下げられていたので、
「おいおい。これは低すぎるよ。温度変えずに、風量で調節したらいいねん」と伝えて、ピッピッと私が温度設定を25℃くらいまで上げたんですよね…。
息子は、そのことが夜眠れなかった原因だと私に言い放って、行ったわけです。
「他にも理由はあるだろうに…。」という思いももちろんないわけではないのですが
「へぇ、そうなんだね~」
という彼の意見を受け止める気持ちの方が先に出て
「そうなんや」という言葉になったわけなんですが。
「私、変わったなぁ」と思った瞬間
自宅へ戻る車の中で
私はこの一瞬のやりとりをふりかえっていました。
以前なら
「他人のせいにするんじゃないよ!ゲームしたりスマホ触ったりしているから眠られへんのやろ!」
と言う気持ちの方が先に出てもおかしくないのですが
実際にはそうならなかったことに対して
「あ~私、変わったな…」
と感じました。
今朝の場合、私の脳裏にふと浮かんできたことは
「あぁ、この子は私のことを信頼しているんだなぁ」
ということだったのです。
なぜなら、先ほど述べたように
人間はネガティブなことを共有できる人を信頼するものだからです。
ネガティブなことほど、話せる人は限られる
「つらいことほど、誰にも言えない…」
という経験はあなたにもありませんか?
楽しいことや嬉しかったことなどのポジティブなことは誰にでも言えるのに
つらい・悲しみ・怒り・弱音といったネガティブなことは
誰にでも言えるものではありません。
それを私に漏らした(ぶつけていった?)
ということは
「私なら受け止めて、なんとか処理してくれるだろう」
という信頼がどこかにあるんだろうなと思いました。
となると、息子の言葉を言い換えれば
「体調悪いけど、ネガティブな気持ちをここに置いて、行ってくるわ!」
ということになる(笑)
そうだとすれば、その表明に対して
「そうなんや。いってらっしゃい」
という応えで合ってるなと思いました。
本当に彼が眠れなかった理由が何なのか?を
議論して特定する必要はまったくないのです。
親はすでに子どもを信頼してきたという話
ここからが衝撃的な話なのですが…
実は、親はけっこう子どもにこのネガティブな気持ちの吐き出しをやってます。
「子どもなら受け止めて、なんとか処理してくれるだろう。私に不利益はないだろう」という心の奥底にある気持ちは、子どもが小さい頃は特に親が持っていたと思うのです。
普段は意識しないけれど、子どもに対する「甘え」とも言えるこの気持ちはどこかにあります。
でも、私が言いたいのは、それがダメだとか辞めるかどうかという話ではありません。
「無意識に吐き出される親のネガティブな気持ちを、子どもはこれまでずっと受け止めてくれてきたんだよ」
ということに気づいてみませんか?という提案です。
思い出してください。
「ネガティブな気持ちを共有できる相手を信頼するのです」
そうすると、子どもにネガティブな気持ちを見せ続けてきたならば、すでにその時点で子どもを信頼していたということになります。
もしかしたら、あなたは、
これまでずっとネガティブな気持ちを共有できる相手だった子どもだったのに
今はそれが難しくなってきているのをどこかで感じて
信じられなくなっているのではありませんか?
それは、親から子どもへの「甘え」とは違う形で、親子の信頼関係を結び直すタイミングなのかもしれません。
親がこの気持ちに気づけると
「これまで受け止めてきてくれてありがとう」という子どもへの感謝の気持ちが自然に湧いてきて
「私もあなたのネガティブな気持ちを受け止めることは、やりますわね~」って、寛容な気持ちにもなれます。
今信じられない自分でもOKだよ
目の前で起こった状況に
とらわれすぎないこと。
どうにかしようとしなくてもいい。
ただ「(あなたは)そう感じるんだね」って。
その積み重ねがじわじわと子どもに伝われば
親子の信頼関係は深まっていきます。
そうなんだと私は信じて6年間かけて実践してきて、実際に体感してきました。
「今の子どもをどうしても信じられない」というママ、
今、信じられない自分でもOK。
大切なのは
「子どものことを信じたいかどうか」
という点です。
子育て親育ちととは
今日は、
人間はネガティブなことを共有できる人を信頼するものだという話をしました。
子どもを信じたいと願うならば、
まずは、子どものネガティブな気持ちを共有できる相手となり、子どもから信頼されることを目指してみてください。
そうやっているうちに、お子さんを信頼できる視点が自然と得られていきます。
それが子育て親育ち。
どっちが先かとか、どちらがどちらを育てるとかいうわけではなく、共に育っていく。
どうか必要な人へ届き、信頼の輪が広がっていきますように✨
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