すぐ近くにすんでいる祖母が入院しました。
もう6年生になった下の娘を連れて病院にお見舞いに行きました。
実はそこの病院は、娘が生後6か月で川崎病疑いと診断され、1週間ほど入院していた場所。
退院後も、小学校低学年まで年に1回、フォロー検査を受けに行っていた病院でした。
その病院には、こじんまりとした食堂があって。
その食堂の前を通りかかったとき、娘は
「わぁ、なつかしい。」と言いました。
フォロー検査に連れて行ったあとは、その食堂に寄って、ホットケーキセットを食べさせていたのを覚えていたんですね。
小学校低学年までの小さい娘は、ホットケーキを2枚重ねて、バターを上に乗せて、さらに上からシロップをなみなみとかけて、甘いあま~いホットケーキをほおばっていました。
「検査にだけ来るなんてテンションが上がらないよね。楽しみがなくっちゃね~」と私は考えて食堂に寄っていたのですが、
実は、このホットケーキセットは、最初は、
生後6か月の娘が入院していた時に、4歳だった息子に食べさせたものでした。
当時、生後6か月の妹だけでなく、ママまでもが、急に家からいなくなり、4歳の息子は混乱したようです。
妹が誕生後に生活が一変したことで、ただでさえ不安定な状態だったので、なおさらでした。
少しでも息子が集団生活に慣れるようにと、週2回、幼児教室に通わせていましたが、「帰りたい。僕の家はこっちの方角で、こういう道を通ったら帰れるんだ」って、幼児教室の先生に帰らせてくれるよう説いていたそうです。
そうして娘が入院して1週間経った頃に、息子が夫とともに病院に来たのですが、子どもは病室に入ることはできませんでした。
娘は人見知りが始まっていて、ごく短時間しか私から離れらなかったのですが、そんな娘を夫に見てもらい、私は息子を病院の食堂に連れて行きました。
「なに、食べたい?」と聞いたら
4歳だった息子は「ホットケーキ」とショーケースに並んでいるホットケーキを指さしました。
そして、出てきた2枚のホットケーキを重ねて、絵本に出てくるような食べ方でおいしそうに食べていました。
かわいかったなぁ~
そのときほど、ホットケーキに感謝したことはないです(笑)
「寂しさや辛さをどこかに置いて、その瞬間だけは人を笑顔にする力をホットケーキは持っているんだなぁ~」とぼんやり感じながらホットケーキをおいしそうに食べる息子を見ていました。
その息子との時間をきっかけに、「1日でも早く家に帰ろう」と強く感じて、主治医に退院日を早めてもらうよう相談したことを覚えています。
こうやって人を笑顔にする力は、ホットケーキじゃなくてもあります。
息子がどん底のときに冷凍庫いっぱいに敷き詰めたアイスクリームを見せたとき、
息子は弱々しくも微笑んだ(と私は記憶している)し
小さな息子が「見て見て~」っと得意げに手の中にいっぱいのどんぐりを見せられたとき私は笑顔になったし
娘にいたっては、毎晩寝顔を見るだけで、「なんか平和だなぁ」と感じて、私は笑顔になります。
学校苦手っ子ママへ向けて、なぜ私が今ホットケーキの話をしているのかというと、
今すぐにあなたの目の前の問題が解決する見込みがないとしても、
それでも、
辛さ・悲しさ・やるせなさ…、そんな気持ちを一旦脇に置いて、
笑顔になれる時間を大切にしてほしいって思ったからです。
誰かを責めたり、自分のせいだと自分を責めたり、
そんな時間も必要かもしれないけれど
あなたや子どもの心の回復を最優先に考えるとしたら
そんな時間よりも、あなたが笑顔になれる時間を大切にしてほしいです。
「子どもが辛そうなのに、私だけが笑顔になってはいけない気がする」とおっしゃっていたママもいますが、それはもしかしたら、お子さんも同じ気持ちでいるのではないでしょうか?
「ママが辛そうなのに、私(僕)は笑顔になってはいけない気がする」
あなたは子どもにこんな思いでいてほしいですか?
「ホットケーキ」の力を借りませんか?
あなたにとっての「ホットケーキ」はなんですか?
私がこんなフワフワしたことを言っていると
「人生そんな甘くはないよ」という意見も飛び込んできます。
でも、「甘いあま~いホットケーキの力を体験したことがない人の意見じゃないのかな?」と、今、私は思っています。
ホットケーキでも人でもなんでもいいです。
あなたが笑顔になるために、
何を食べますか?
どんなものが必要ですか?
どんな人と会えばいいですか?
どこへ行けばいいですか?
どんな体験をすればいいですか?
笑顔になれるモノをどんどん見つけていきましょう。
あなたにとっての「ホットケーキ」、見つけたら私にも教えていただけるとうれしいです☆
必要な人に届きますように☆彡
TOKO
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