子どもが不登校になったとき、祖父母からの理解はありましたか?
理解があって親身に相談に乗ってくれたり協力してくれたという意見がある一方で、
理解が得られず険悪なムードになってしまったり、やりとりがストレスだったという声も聞きます。
今日はそんな体験談もまじえ、子どもの不登校を祖父母から理解してもらえなくて辛いママに向けて、そんなときの心構えと我が家で実践した対策法をお伝えします。
祖父母からの理解が得られなかった体験談
祖父母からの理解が得られなかったとき、具体的にどんなことが辛かったのか、ネットでの体験談や相談事例を調べてみました。すると、
・育児の仕方や母親の態度が悪いと言われる
・親が無理して登校しなくていいと言っているのに祖父母が無理やり登校させようとする
・求めていないのにアドバイスをしてくる
・孫に辛く当たる
・どうして学校に行かないのか孫に問い詰める
・不登校を母親のせいだと言われる
などの体験談がありました。
ちなみに我が家では、夫の両親と一時期険悪なムードになってしまいました。
夫の両親は孫が大好きなあまり、普段から孫のことで心配なことがあると過剰に連絡がくるタイプでした。そのため、私達夫婦はもちろん、娘にとってもプレッシャーになると思い、そっとしておいてほしくて、不登校の詳細をあまり伝えなかったのです。
それを拒絶されたと感じた夫の両親から、怒りのメールが届いたり、時にはチクリとくる言葉をかけられたりして、一時期険悪なムードになっていました。
どんな心構えでいたらいい?
言われたくない言葉を言われたり、おせっかいだと思うことをされると嫌な気持ちにもなりますよね。
でも、その根底には、孫が大切だからこそ心配なのだという心構えをしておくと、見え方が変わりませんか?
もちろん、だからといって、言われて嫌な言葉やされて嫌なことを全て受け入れる必要はないんです。
ただ、理解してくれないと感じている相手も心配なだけなのだと思うと、受け取り方が変わってくるのではないでしょうか?
また、祖父母が育った時代は今よりも「学校には行くべき」という価値観が強かったと思います。
学校に行くのが当たり前という価値観で育ってきたからこそ、私達親世代以上に、学校に行かないという事実をすぐに受け入れるのは難しいのでしょう。
我が家で実践した対策法
祖父母とは敵になるのではなく、できれば共にお子さんを見守っていく間柄になりたいですよね。
私もそう思って、以下のことを実践したところ、以前より私達夫婦の意見を尊重してくれるようになりました。我が家で実践した方法を紹介します。
まず一つ目は、孫を心配してくれていることや気にかけてくれていることへの感謝を言葉にして伝えるということです。
おせっかいと思ってしまうような言動の裏には孫が心配だという気持ちがあることが分かり、まずはそのことへの感謝を伝えました。すると、祖父母も自分たちの気持ちが分かってもらえたと感じたのか、急に「こちらこそいつも孫のためにありがとう」という返答があり、驚いたことを覚えています。
二つ目は、学校の担任の先生やスクールカウンセラー、教育センターや公的な相談機関など信頼のおける場所で相談をしているということを伝えるということです。
夫婦の独断で不登校の対応をしているのではなく、信頼のおける場所にきちんと相談をしていることが分かったことが、祖父母の安心感に繋がったようです。
三つめは、理由を添えてどのように対応してほしいか具体的に伝えるということです。
不登校には段階があります。不登校初期で心身共にパワーダウンしているときなど、ただひたすらに見守ってほしい時期もあります。
逆に、段階を経て、気持ちが家の外に向くようになったときには、お子さんが祖父母の家に遊びに行ったり、祖父母に家に来てもらうことがお子さんにとっていい機会になる場合もあるでしょう。
今はこういう状況だからこういうサポートをしてほしい、または見守っていてほしいなど、理由と具体的な対応法を伝えることで、祖父母も自分たちが何をしたら孫のためになるのか分かったようで、その後は私達が求めるサポートをしてくれるようになりました。
四つ目は、伝えるときはできるだけ感情的にならず冷静に伝えるということです。そうすることで、祖父母も私たちからの言葉を受け取りやすくなったようでした。
私の場合は直接会うと感情的になってしまいそうなシチュエーションだったので、当時はまずメールで伝えて、その後で直接会ったときに説明をしました。
(どんな方法で伝えるのがスムーズなのかは各家庭で違うと思いますので、祖父母の性格や、普段のコミュニケーションの方法からどんな方法がいいのか考えてみるといいですね)
以上、我が家が実践した対策法を紹介しました。
あくまで我が家のケースではありますが、何か参考になる部分があれば嬉しいです。
母親のストレス軽減のためにも
今回の記事では、子どもの不登校が祖父母に理解されなかった体験談とそんなときの心構えと対策について書いてきました。
子どもが不登校になると、両親、特に母親は心身共にかなりのエネルギーを使って子どもと向き合いますよね。
それなのに、祖父母からの理解が得られず、辛い言葉をかけられたり、やってほしくないことをされたり、頑張りが理解されない、やりとりがストレスだと、本当にしんどいと思います。
今日の記事が、子どもの不登校が祖父母に理解してもらえず辛いママさんにとって、解決への第一歩になれば幸いです。
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