奇跡の入学式①

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はっきり言って、「無理だ」とどこかで思っていました。

学校が始まる前日まで昼夜逆転の生活を送っている子が、月曜日から金曜日まで朝早く起きて、混みあう電車に乗って、大嫌いだった「学校」という場所に行くなんて。

これは私の備忘録。私の人生において、とても大切な記録になります。

私の息子は、5年以上もの長い間、外側との接触をできるだけ避けてきました。

まだあどけなさの残る10歳の子が、昼間は腹痛・寝れば悪夢にうなされ、いつどうやったらこの地獄のような生活から抜け出せるのかわからず、「生きている意味がわからない」と混乱していたあのどん底の時期…。

私自身も、我が子に何が起こっているのか、まったくわからず、苦しそうな我が子をどうしてやることもできず、ただただ混乱していました。

それなのに、周りはそんな私たちに向けてそれぞれの不安をぶつけてくる…。

「自分の不安くらい自分で抱えておいてくれよ!結局、自分のことしか考えていないじゃないか!」

という憤りを感じながらも、その憤りをいちいちその人たちにぶつけるエネルギーももはや残っておらず、自分と子どもを守るために、私自身も、必要最低限の人間関係のみに制限することを余儀なくされていきました。

「あの苦しい出来事は夢だったのか?」

そう思えるくらい、この1週間は、私にとって、大激動でした。

どうやって1日1日を乗り切ったのか、すでに記憶も薄れてきています。

ですが、まちがいなく、

「これまでの私の経験のすべてを結集した1週間だった」

と言い切ることのできるくらい充実した1週間でもあったので、
忘れてしまわないうちに、少しずつでも書き留めておきたいのです。

===

2024年4月8日。息子は、不安でいっぱいの高校生活をスタートさせました。

1月に合格通知を受け取ってから、計5回のプレ登校をなんとかこなしてきたものの、いきなり月曜日から金曜日までの5日間、毎日電車に乗って登校することへのプレッシャーは本人にしかわからないほど大きかったと思います。

なんせ、小学校4年生~中学校3年生まで、約5年半もの間、学校から遠ざかっていたのですから。

昨年9月に学校説明会に参加した時点では、電車に乗るのも5年ぶり。

外出するのもままならない状態で、実際に、説明会中には、腹痛を起こして一時退場させてもらったりしていたぐらいでした。

それなのに、彼の選んだのは、
毎日登校するスタイルの学校でした。

「いきなり無理じゃないか・・・?」

私も夫も、何度となくこの思いに駆られました。

「やっぱり学校は嫌だわ。嫌いやわ」

特に、こんなネガティブな発言を繰り返す息子の姿を見るたびに、

「本当に大丈夫なのか?これでいいのか?」

という思いが湧いてくるのを感じ、それを息子にぶつけるのではなく、自分自身や夫婦間、またサポートしてくださる方を頼ったりして、適切に向き合うことを選んできた半年間でした。

息子自身も、積極的に選んだというわけではなく、進路選択の必要に迫られた末、しかたなく選んだ点は否めませんでした。

そうして迎えた4月8日。
プレッシャーもあったのか、昼夜逆転状態で、朝の5時に寝て、7時になんとか起きて行きました。

通勤客でいっぱいの電車に一人で乗れるはずもなく、私は下の娘の送迎もある中で、予想通り、息子の電車通学の付添いをスタートさせることになったのです。

親も子も不安だらけ。

そんな状態でのスタートでした…

つづく

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