子どもの心配な症状・行動のもとは、自己肯定感の低下にある
「子どもが学校に行けない」と言い出したら、
子どもの状態も心配だし、学校とのやり取りもエネルギーを使うし、
親自身の生活も激変しますよね。
なんとか子どもががんばって学校に行ってくれたら、
今まで通りの生活を送れるのかもしれません。
でも、それでは課題を先送りしているだけで、
子どもの傷はどんどん深くなっていく可能性があります。
また、学校に行けない原因を探し続けることは、おすすめしないです。
なぜなら、本人は自分に何が起きているのかをうまく言語化できないし、
言語化できたとしてもそれは一つのきっかけにすぎないことがあるからです。
そして、探し続けている間に、子ども自身は疲弊していきます。
ただし、その根っこにある原因について、
子育てハッピーシリーズの著者であり、数多くの不登校の子どもに接していらっしゃる明橋大二先生は、
いろいろな心配な症状や行動を出してくる子どもたちの、根っこにある問題は何かというと、「自己評価の低さ」
「子育てハッピーセミナー」明橋大二著
と断言されています。
また、
子どもの口から、この「どうせ」という言葉が出てきたら、自己評価が低くなりつつあるサインだということで、ちょっと注意していただきたい。いわゆる「心のSOS」のサインの一つです。ですから、子どもが「どうせ」と言いだしたら、そういう子はしばらく叱ってはいけません。すでに、自信を失いかけているのに、それ以上、自信を失わせどうする、ということなんです。
「子育てハッピーセミナー」明橋大二著
とも書かれています。
我が子は、たしかに「どうせ」という言葉が出てくることが多くなっていました。
心配な症状や行動は、子どもたちの自己肯定感が下がっているということ。
逆に言うと、自己肯定感さえしっかり育んでいったならば、子どもは元気に育っていくということ。
その言葉に希望を抱き、
「よし!今から自己肯定感を育み直そう!」と決意した私は、
スキンシップ・傾聴・共感・がんばったことへのねぎらい・ありがとうの言葉がけ・ネガティブな感情の受け止め
など、ありとあらゆることを実践しました。
ところがそのうち、受け止める自分自身の器が足りないと気づきました。
自分に余裕がないと、子どものことを丸ごと受け止めてあげられないのです。
そこからは、自分の自己肯定感について考え始めました。
実は、「私は自己肯定感高いぞ」という自信があったのですが、
「本当にそれは自己肯定感なのか?」と考え直したのです。
結局、私が自信があると思っていたのは、
「~が得意だ」とか「~できる」などという根拠のある自信のことでした。
ここまで読まれると、
「自己肯定感」って何?
と思われるかもしれませんね。
様々な解釈がなされていますが、
私は自己肯定感とは、
「根拠のない自信」だと捉えています。
無条件に肯定することで育まれる、
「なんかしらんけど、自分は大丈夫だという感覚」。
あなたはいかがですか?
自己肯定感は世代間連鎖する
ちょっとドキッとするのですが、
自己肯定感は世代をまたいで連鎖すると言われています。
もし、お子さんに心配な症状や行動があるとすれば、
お子さんの自己肯定感が低下している可能性が高いです。
そして、お子さんが「モデリング」「観察学習」してきたママも
自己肯定感が低下している可能性があります。
「私が悪いの?!」と思われる方がいるかもしれませんが、良い悪いではありません。
自己肯定感が低いからといって、生きていけないわけではありません。
究極の自己肯定感とは、「自己肯定感が低い私でもOK。大丈夫!」という感覚です。
ただ、もし今の状況を変えたいと思うならば
(いえ、状況は変わらないかもしれませんが、
今の状況を違う視点から見てみたいと思うならば)
子どもを変えようとする前に、ママにできることがあるということです。
私の場合は、エネルギーの枯渇している子どもを動かそうともしましたが、
容易なことではないし、何より子どもの状態がより悪くなることを経験しました。
結局、私ができることは何なんだろう?
と考えた末、
自分の「自己肯定感」をケアしよう
というところに落ち着きました。
そして様々な方法を試していくうちに、
世界の見え方が180°変わっていきました。
(今までかけていた色眼鏡をはずして、違う色眼鏡をかけた感覚です。
そこで、今回は自己肯定感をケアしようと私が試した方法の中で、
一番効果的だったものをシェアします。
それは、「THREE GOOD THINGS」です。
やり方は、シンプル!
「今日よかったこと」を3つ挙げて書き出すだけ。
これでどんな効果が得られるかというと、
これまで「今日は疲れた。いいことなかった。」と思っていたような日でも、
いいことが3つ書き出せるようになり、
これまで「最悪な日」と思っていたような日でも、何かしら良いことは起こっている
ということにフォーカスできるようになります。
これを続けていくことで、
「私なんて、、、」という潜在的な思考が
「私、けっこうツイてる」という方向へ書き換えられていきます。
その積み重ねが「なんかしらんけど、私は大丈夫」という感覚につながっていきます。
ここまで読んで、
やってみようかなと思われた方は、ぜひお試しください。
ご自分で好きなノートを用意して書き出してもOKですが、
ワークシートも作ってみました。
新しいことを習慣化するには、21日続ければいいと言われています。
1枚6日分となっていますので、4枚書けば24日続けたことになり、
それ以降も習慣化できます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
あなたが、新しい色の眼鏡を発見していくことで
彩りあふれる世界に出会えますように。
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