今日は
「自信がなくて一歩を踏み出せない子どもの
背中を押してやりたいと思うけど、
いつどうやって背中を押してあげればいいのかわからない」
という学校苦手っ子ママへ向けて
お子さんの背中の押し方について、私の考えをお伝えします。
「子どもの成長を促すはずだったのに
逆に谷底へ突き落としてしまった…」
ということにならないよう、今日の記事の内容を参考にしてください。
セミナーの内容でよく質問されること
「不登校と多様な学びへのハッピーアドバイスセミナー」というセミナーをこれまで10回以上開催してきましたが、毎回思うことがあります。
それは、中心となる内容を話したあとに
例外的な対応として
「とはいっても、絶対大丈夫な場面で
一歩踏み出せないお子さんもいらっしゃるので
そういうときは、そっと背中を押してあげることも必要です」
とお話する箇所があるのですが、
セミナー後に
「背中を押してやりたいのですが、今押しても大丈夫ですか?」
「どういう声がけで背中を押してやったらいいですか?」
というように、「背中を押す」ということに対する質問が出ることがあります。
実は
「背中を押す」ことは学校苦手っ子へのイレギュラーな対応にすぎず
そんな場面は滅多に訪れないのではないか?と私は考えています。
「やらない」が安全策
ママとしては
「なんとか動き出してほしい」
「行動するきっかけを作ってあげたい」
という気持ちがずっとうごめいているのも、自身の経験上すごくよくわかります。
ところが、結論から言いますと
子どもの背中を押すことはママは「やらない」と考えておく方が安全です。
なぜなら
「ママだけは自分の味方でいてほしい」
という一縷の望みをかけている子どもたちが少なからずいるからです。
子どもが「背中を押してほしい」というタイミングで
親が背中を押してあげられるならもちろんいいのですが、
そんなことは滅多にないかと思います。
ちょっと思い起こしてみてください。
あなた自身は
これまでの人生で
誰かに
「私の背中を押してほしい」
と願ったことはありますか?
あるならば、その「誰か」は誰でしたか?
よほど信頼している人に対してでないと、「背中を押して欲しい」という気持ちは抱けないかと思います。
逆に、信頼していない人に背中を押されるなんて恐怖でしかないですよね…。
どこへ一歩踏み出すのかにもよりますが、
大事なことであればあるほど
「スタートの一歩は自分で決めて、自分で踏み出したい」
のではないでしょうか?
誰かに背中を押してもらわないと踏み出せない一歩ならば
まだ踏み出すタイミングではないのではないでしょうか?
あなたはどう感じますか?
子どもの背中を押す前にやること
それでも、
「どうしても、子どもの背中を押してやりたい」という気持ちがあるのならば、
それは、
実際に子どもの背中を押すことよりも、
まずは
「なぜ私はこんなに子どもの背中を押したいのか?」という問いに向き合うのが先ではないかと思います。
私個人の意見としては、
「ママが子どもの背中を押す必要はない」
と考えています。
だって、子ども達は家庭外でいっぱい背中を押されるじゃない。
誰かの背中を押したい人(誰かの成長を後押ししたい人)は
家庭外にもたくさんいてくれているじゃない。
背中を押されて、痛い目を見ることもある。
だったら、家庭は、その痛みを癒す場所でありたい。
成長のためにもっとも必要な「安心感」をひたすら貯められる場所でありたい。
私はこんな思いでいます。
まとめ
今日は、
子どもの背中を押すことはママはやらないと考えている方が安全だという話を書きました。
「なんとか子どもに動き出してほしい」
「成長するきっかけを作ってあげたい」
という気持ちはもちろんあるとしても、
気持ち≠行動
その気持ちをどんな行動に変換するのかは冷静に判断していけるようになるのが「親育ち」です。
「背中を押す」ことは家庭外にお任せしつつ、
もっと大切な
「安心感をためること」の方を家庭内で担っていくことで、
お子さんの成長を土台からサポートしていける家庭環境を一緒に目指していきませんか?
今日も、最後までお読みいただき、ありがとうございました(⋈◍>◡<◍)。✧♡
文中にご紹介しましたセミナーは今週末にオンライン開催予定です。
学校苦手っ子に関わる大人は、ぜひ知っておいてもらいたいことが盛りだくさんです。
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