今、行き渋りや不登校のお子さんをお持ちのあなた。
文部科学省が発表した不登校の要因を伝える新聞報道などを見て、ざわざわした気持ちになっていませんか?
文科省が行った「令和2年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」によりますと、不登校の要因については、
小学校、中学校ともに「本人に係る状況」を要因とした割合が最も高く、小学校では計60.3%、中学校で計58.1%となっています。その中でも「無気力・不安」は小学校で46.3%、中学校で47.1%に上っています。
ランキングの一位が「無気力・不安」だった…じゃあ、親の私は何をしたらいいのと焦りませんか?
今回は、そんな私たちの気持ちが少し楽になるお話をしていきたいと思います。
ざわざわしますよね
私は新聞報道を見て、「この調査って誰に質問しているんだろう?誰が答えた理由なんだろう?」と思って、ざわざわした気持ちになりました。
「行き渋りや不登校にははっきりとした理由がなく、どんな思いを抱えているかは子ども一人一人違うし、対応も異なるのに、誰が何を知りたくて調査しているんだろう?」とも思いました。
また、文部科学省の考えでは、
新型コロナウイルス感染症の影響が続き、学校や家庭における生活や環境が大きく変化し、子供たちの行動等にも大きな影響を与えているとのことでしたが、新型コロナウイルス感染症の拡大は不登校の直接的な原因ではなく、単なる引き金に過ぎないと感じました。
でも、私は、このざわざわを、学校を変えるエネルギーに変える必要は全くないと思っています。
私たちがやるべきことはただ一つ
私たちがやるべきことは、ランキングがどうであれ、これまでどおり、目の前の子どもをしっかり見て、その子がエネルギーを溜められるよう、家庭内を安心な場所にしていくことだけです。
なぜなら、ランキングの元となっている「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」は、各学校や教育委員会などが、不登校児童生徒への多様な支援の実施を推進するために活用するものであり、家庭内で親がすべきことに言及しているものでも、親や子どもたちのことも責めているものではなかったからです。
最後に
不登校児童生徒が増えているという事実は、文部科学省をはじめ、学校に関わる大人にも大きな課題を投げかけているのでしょう。理由が分かれば解決策が生まれると思っているかもしれません。でも私たちは、理由を知ることや理由があることを重要視しない子育てを始めています。
立場は違えど、親も学校も子どもの成長を望んでいるということは共通していると思います。
学校の変革は学校に考えてもらって(もちろん協力は惜しみませんが)、
私たち親は、家庭内を子どもの安心できる場にすることを日々続けていきませんか?
それが、子どもたちがエネルギーを溜めることにつながり、いずれ動き出して外に出始めたとき、
何が起きても何を感じても、まず自分を大事にして自分らしくいられるようになる最良の道だと信じています。
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