「人生を変えるゼロ時間労働」を読んで:レビュー
ゼロ時間労働?!
労働せずにお金を稼ぐの?
そんなことできないでしょ?!
そんなことできたら苦労しないよ~!
「人生を変えるゼロ時間労働」という本のタイトルを見たとき、正直そう思いました。
ところが、半信半疑で読み始めてすぐに書いてあった、
「他人ではなくて自分の機嫌を取って生きていきたい」
という著者の言葉が響きました。
なぜなら、これは奇しくも私自身の2020年の目標だったからです。
今、時代は急速に変化しています。コロナの影響を受けてさらにそのスピードは加速しました。
その変化を受けて、誰しもがこれまでの生き方を見直さざるを得ない時期に来ています。
「こうすれば幸せになれる!」というようなロールモデルがなくなり、一人ひとりが自分だけの幸せのカタチをつかんでいく必要があります。
この本を読み進めていくと、幸せな人生を得るためにどう行動していけばいいのか、時代を先読みした具体的な情報が次々と出てきました。

数万円という参加費で開催されるようなビジネスセミナーでもなかなか得られない情報だと思います。
一見するとビジネスや起業についての本のように思えますが、
私はむしろ社会から一旦距離を置いているような感覚を抱いている子育て中のママたちが必要としている内容ではないかと思います。
だって、次世代を生きる子どもを育てているのに、私たちママはその次世代を見据えることもできないほど目まぐるしい日々を過ごしているのだから。

この一冊を読めば、
より良い次世代を作ろうと行動している人の頭の中をのぞいてみることができ、次世代を生きる子どもにどんな能力が必要なのかがおのずと見えてきます。
さらに、最先端のビジネスモデルを知ることで、これまでの時代では選択しにくかった「才能を活かす人生」を今からでも手に入れられます。
著者の片山真一さんってどんな人?
さて、冒頭に書いた「ゼロ時間労働」とは、どういうことなのか?
これは、著者である片山真一さんが考えた言葉で、実際に自分で実現し、多くの人に教えてきた働き方のこと。
ここでいう「労働」とは、苦労や苦痛をともなって働くことを指しています。
毎月の残業を200時間こなしたのに、月収は20万ちょっと。
そんな労働生活から脱し、月収1000万にも達するほど稼ぎながらも、やりたくないこと・やりがいのないこと・ストレスは「ゼロ」という生活を送っている著者なのです。

なんてこった!
そんな夢のような生活をしている人が実在するのか!
本に書かれている著者:片山真一さんのプロフィールは以下のとおり
1983年、静岡県焼津市生まれ。ミチノヒカリ株式会社代表取締役。月間200時間のサービス残業をしていた会社員時代に、「人生の幸福」について考えた結果、その鍵は「お金の余裕」と「自由な時間」と「良好な人間関係」の3つであるという結論に行き着く。それを得るために立ち上げた2つのブログが月間115万アクセス、223万アクセスに成長する。会社員辞職後は「Web集客」をメインに実績を積む。2019年にパートナーと共に立ち上げたサロン系ビジネススクールでは、クライアントの理想的な「ゼロ時間労働」を構築するためのマーケティングの始動をしている。
使われるだけの「労働」にうんざりした経験は私にもありますが、
著者の言う「真面目に頑張っても報われない世界に僕らはいる」という真実を直視することなく、自分が置かれた状況から脱しようというエネルギーもなく、しかたがないとあきらめて過ごしていたなと当時を振り返りました。
自分では変えられそうもない世界とは、自分がそのように認識しているだけで、見方を変えればそれとは異なる世界が存在するということに気づいたのは最近のことです。
著者は若い頃からそのことに気づいて行動しつづけてこられたんだなと感じました。
「ゼロ労働時間」を実現する最新最善の方法とは・・・
そんな著者が「『ゼロ時間労働』を実現するのは難しくないことをたくさんの人に知ってほしい」という思いで筆を執ったこの本では、
自分のやりたいことを仕事にしてやりがいを感じながら働くある方法について、事細かく丁寧に解説されています。
その方法とは、、、
ズバリ!
「サロスク」というビジネスモデル。

「サロスク」・・・?
「サロスク」とは、自分の好きなものや得意なことを定額制で教え、同じ趣味を持つ人たちが集える場所を作るビジネスのこと。
さらに従来のビジネスと異なり、その集う場所をオンライン上に設定することで、リスクを限りなく低くできるということなんです。

これって、昨年から私が始めている、ママ育ちコミュニティmomcomのことではないですか!!
なるほど!
たしかに、私自身も、コミュニティ内の企画を練ったり、メンバーとZOOMミーティングを行うことを苦痛が伴う労働と捉えたことはありません。
一度始めたら時間を忘れて没頭してしまうことの方が多いです。
(オンラインのシステム作りなど慣れないことも多く、苦労が全くないというわけではないですが)
この本は、自分のやっているコミュニティ運営の在り方を事細かく丁寧に解説してくれる本なんだとわかり、その後は目をキラキラさせて読みました。
今後もオンラインコミュニティ運営のバイブルとして何度も読み直すつもりです。
これって、主婦に最適なビジネスモデルでは?
ところで、読み進めながら、ふと、思い起こしたことがあります。
それは、子どもの幼稚園のPTA役員を担っていたときのことです。
共にPTAの仕事をしていたママさんたちがそれぞれに抜きんでたスキルを持っていたんです。
たとえば、
- PTAの備品をきれいに整理整頓し、さらに誰もが使いやすく収納してくれたママ。
- 講演会の段取りを秘書のように効率よく進めてくれたママ。
- カメラマン並みにきれいで感動的な写真を撮ってくれたママ。
- チラシにかわいいイラストをササッと書き添えてくれたママ。
- 感動的なスピーチの原稿を書き上げてくれたママ。
- 子どもたちの写真やBGMを編集して卒業記念のDVDを作ってくれたママ。
- 子どもたちが喜ぶような工作や手芸のアイデアを持ち、それをどんどんカタチにしてくれるママ。
- 楽器演奏やハンドメイドが得意なママ。
- ・・・

「へ~!!すごい!!そんなすばらしい才能を持っているんだ!」
と一人ひとりのポテンシャルの高さに私はいつも感心していました。
ところが、ここからが現実の厳しさ。
その才能を活かそうと仕事を探すママは意外に少なかったのです。
子どもが小学校に入ったら、子どもが学校に行っているスキマ時間にパートに出て稼ぐというママが多いです。今後の子どもの教育費が気になり、少しでもお金を貯めて安心したいからです。
ですが、その場合の仕事というのは、自分の才能を活かしたものではなく、著者の言うところの「労働」になってしまっていることがほとんどなんです。

せっかくすばらしいスキルを持っているのに、活かさないなんてもったいないな…。
先述したようなスキルを持っているママが、この本に書かれているゼロ時間労働を実現する方法を知っていたなら、
子どもとの時間を大切にしながらも、「やりたい」も「やりがい」も「お金」も手に入れられる人生を選択できたのではないでしょうか。
好きなことがわからない人へ
「でも、私には自分のやりたいことがイマイチわかりません…。」
こんな声も聞こえて聞こえてきそうです。
かつての私もそうでした。
そんな声に対してこの本では以下のように書かれています。
そもそも、なぜそうなるかといえば、僕らはなぜか、好きなことより1ミリも好奇心のわかない「歴史年号を1年も間違わず、覚えなさい!」みたいな教育を子供の頃から受け続けてきたからです。
それによって本当に好きなことをやったり、感じたりする時間を犠牲にさせられてきたので、好きなことがわからなくなるのもしょうがないことだと僕は思います。
[中略]
だけど、安心してください。その人は好きなことがないわけではありませんから
大好きなのに「音楽じゃ食べていけない」とか「会社に入ったら一生安泰なんだ」とか、そういう旧時代的な教育を受けさせられているから、そうなっただけなのです。
上の記述に続いて、
「好きなことが見つかっていない人はどうしたらいいのか?」についても述べられていましたし、
さらに、「自分にスキルがない場合はどうしたらいいのか?」についても解説されていました。

うぅ…、なんて優しくて丁寧なんだろう…。
「子どもに夢を持って欲しいと願うなら、まずは大人が夢を持って生きている姿を見せるのが先だ!」
私は子育ての中でこのように感じて、「まずは自分が夢を叶えるために行動しよう。」と決意しました。「そのためには理念をしっかり立てて、自分を追い込むような考え方もあえて採り入れていかねば!」と覚悟していましたが、
上に挙げた文章を読んで、フッと肩の力が抜けた気がしました。
「肩肘張って結果を求めて猛進することは必ずしも必要ではない。
それよりも自分にとって大切なものを見失わずにモチベーションを保ち続けることにエネルギーを注ごう!」と思えた瞬間でした。
まとめ

「好きなことを仕事にできたらそりゃどんなにいいかと思うけど、そんな甘い考えでお金を稼げるわけがないわ。」とあきらめかけている主婦の方に超おすすめな一冊です。
理想の人生をあきらめる前に、ぜひご一読ください。
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